先生になるには(後編)

前回は教師になるためには、大学に進学し、卒業のための単位と教員になるための単位を取らなければならない、ということを書いた。




そして、今回は無事に教育実習でのいじめ厳しい指導に耐え抜いたその後の話。ポケモンで言えばジムバッジを全部集めてからどうするか、というポイントである。



そう、
四天王を倒さなければならない。



教員のたまごたちが憧れのポケモンマスター(教師)になるには、 教員採用試験 に合格する必要がある。







教員採用試験


順当に単位を取得し続ければ、大学四年生という年は、非常~~にラクな年になる。あくまで、「順当に」単位を取っていれば、の話であるが。



しかし、普通の大学四年生は【syu-katsu】という無理ゲーのプレイを強いられるため、あまりのんびりとはしていられない。
だが、筆者も含め教員になろうとする人間は、それが免除される。その代わりに課せられるのが



教員採用試験である。



何それ?という、全く無縁の人たちにも分かりやすく説明すると、教員に相応しいかどうかをオーディションする大会だ。種目は、筆記試験、口頭陳述、集団討論、クレペリン*1、個人面接等、多岐にわたる。


つまり、教員になる資格を手にしたあとは、教員になるための試験を受けなくてはならない。これは、医師や弁護士などにも言えることで、資格があるだけではただのお飾りなのである。



だが、この試験、一筋縄にはいかない




何が難しいのか?答えはたった1つ。面接である。





「いやいや、対策セミナーとかやってるっしょwww面接練習エアプか?www」と、syu-katsu組が嘲笑ってる光景が目に浮かぶが、根本的に面接の性質が異なる。




就活生が「自己アピール」を軸にするのに対して、
教員採用試験では、「職への適正(適応)能力」を重視する。何が言いたいのかというと、この試験において、個性は一切不要である。協調して従順に職務を全う出来るかどうか、それだけを見ているのだ。



逆にいえば、風変わりな返答をすれば落とされやすい。後日また教員採用試験については詳しく書こうと思うが、集団討論で異端な意見を出して次のステージに進んだ受験生を見たことがない。向こうからすれば、生真面目な公務員になりそうな人間しかお呼びじゃないのである。




単純にレベル上げて四天王を倒すのではなく、ルビサファ世代をプレイした人間なら分かるが、「コンテスト」の要素がここには入ってくる。はっきり言って、就活と同等無理ゲーである。しかも、この試験、年一回しかない。何年浪人しても、誰も気にしない世界である。髭を生やしたおじさまが隣で鉛筆をカリカリしてても、自分のオカンと同じくらいの女性が甲高い声で面接してても、まったく不思議ではない。





合格したら


おめでとう。地方公務員として次年度から勤務開始です



その前に忘れてはいけないのが、まだ「卒業見込」だということ。
どういうことかというと、あくまで


「まあ、絶対卒業出来るよねwwwここまで来たらwwwじゃあ卒業する前提でこの試験受けさせてやるからwww」


というノリで教員採用試験を受けさせてもらっているので、「本物の大卒」にならなくてはいけない。もちろん、教員免許の単位取得も含めて。




教員採用試験に受かる人間は真面目な人が多いので、そのまま何事もなく卒業していくのだが、まれに、サボりのつけが回ってきて、単位不認定で留年してしまう人がいる。こうなればもちろん、

合格はなかったことになる。

だって、卒業「見込」なんだもん。卒業出来なかったら教職に就く権利は失う。当たり前だよなぁ?



不合格になったら


うーん、残念!もう一回来年チャレンジするしかない。え?落ちたのが分かってから就活に切り替える?

















もう8月の半ばなのに?



そう、これが教員採用試験を受けるデメリットである。


だいたいの大学四年生は夏までには就活を終わらせ*2、あとは遊びまくるというのが通常運転である。自治体によるが、教員採用試験の一次試験の結果は、8月半ば、二次試験の結果は10月半ばに発表されることが多い。


つまり、教員採用試験を受ける人間は、勉強などとの兼ね合いもあって、就活と同時進行で試験を受けるのは難しいのである。


ならばどうするのか?4月からの職もない、そうすれば生活する金もない、そもそも下手すりゃ卒業も出来ない、死ぬしかないじゃない!



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と、早まらないで欲しい。冗談めかして書いているが、不合格を告げられて自ら命を絶ったという噂を耳にしたことがある。きっと、一生懸命やったんだろうな、といたたまれない気持ちになった。


だが、そこまで思い詰めなくても大丈夫。死なずに済む方法はいくつもある。その一つとしての応急処置が臨時的任用教員への登録である。



臨時的任用教員とは?


簡単に言えば、ピンチヒッター(代打)である。何かしらの原因で、正規の教員が働けなくなったとき、代わりに出勤するのが臨時的任用教員である。自治体によっては「期間採用教員」、「期限付教員」、「臨任講師」と名前が変わったりする。実質的な中身は変わらない。


どうすればなれるのか、であるが、これは自治体による。自治体のホームページに臨時的任用の教員登録ページがどこかにあるはずだ。そこを見て、要項に従って応募することになる。場合によっては、軽~い筆記試験や面接試験を課されることもある。



ただし、注意して欲しいのは「必ず採用されるわけではない」という点。



例えば、せっかくお誘いの電話が来たのに出そびれて無かった話になる、というのはよくあることだし、そもそも電話が鳴らない、ということもある。常に電話は3コール以内に出るように心がけよう!(自戒)



「教員採用試験で●次試験以上突破してないと自治体から声がかからない」と、よく噂されているらしいが、実際そんなことはない。ホントに時と運で決まる。この瞬間に限って言えば、自分が幸せになるには、誰かの不幸を祈るしかないのだ。


無理ゲークリア出来なかったのに、そんな運ゲークリア出来るわけないだろ!!!いい加減にしろ!!!と憤るかもしれないが、あくまで応急処置である。1年何とか出来れば、あとは手段はたくさんあるので、またの機会に別記事で。





と、言った具合だろうか?だいたいの流れがわかっていただけたと思う。ざっくりまとめると、



大学に進学→単位取得→教員採用試験を受ける→教師になる



これが先生になるためのプロセスだ。もし、今後目指すという人間、周りにそういうお友達がいたらこのブログを何度も見に来て欲しい。以上、二回に分けて書いた「先生になるには」回でした。

*1:計算能力や注意力・集中力・精神の安定性などを測るための適性試験

*2:もちろん例外もあるが、だいたいは上半期で決まる